エドガー・ケイシー関連本~リーディングケース

 
 
 ここでは、ケイシーのリーディングを掲載した本(18冊)と、それに見る彼の象徴性について検討する。
 リーディングは特に印象に残った部分を、トップページの該当箇所から引用を若干増やし、まとめて紹介する。
 
 

 目次
 
 ・象徴性 ・カテゴリー ・翻訳者
 

 ・本の紹介・引用
 
 ●●私は前世の秘密を知った―エドガー・ケイシー転生の証明
 ●●エドガー・ケイシーのキリストの秘密
 ●●エドガー・ケイシーの超意識への挑戦
 ●●前世の記憶―眠れる予言者
 ●●人類の運命を読む
 

 ●地球卒業者「18人」の過去生
 ●エドガー・ケイシー名言集
 ●ミュージック・アズ・ザ・ブリッジ
 ●エドガー・ケイシーのインナー・ビューティー革命
 ●性と人間 セックス・ライフ革命!
 ●家庭と結婚
 ●エドガー・ケイシーの精神革命
 

 ◎転生の秘密―超心理学が解明する
 ◎賢者たちのメッセージ(の巻末付録「エドガー・ケイシーが残した珠玉の言葉」)
 ◎「神々の指紋」の謎はすでに解明されていた
 

 ○宝石の神秘力―七人のサイキックによる宝石の驚異的パワーの解明
 ○シンボロジー―ケイシーが解く象徴と自己
 ○神の探求
 
 
 

象徴性


 
 
 彼はリーディング(透視と霊視)の世界的代表(リーダー)と目されている。
 であるから、その功績と問題点を体現する象徴(しるし)。そのリーディング・ケース。それがケイシーとそのリーディング。
 

 彼のリーディングは今なお間違いなく一番だろう。問題はそれを根拠に彼の見たことだから間違いないと、過度に絶対視されること。
 間違いないというに値するのは本来、創造主のみ。間違い(失度≒軽視)なければ、失語などの過度の変調はきたさないからだ(体)。
 

 彼の数奇に満ちた人生は、いわゆるお試し、つまり試練で償いであったと。影響力(能力)には、それ相応の責任が伴うという。
 カメラのフラッシュパウダーの事故は、閃光の力(photon flash power, in the Axis of Arcturus)でヒューリン(≒human)を害ったと。
 

 意識的な彼の理解が、リーディング時に遠く及ばないのはどういうことか。その知識は本来の器に不相応だったということではないか。
 自分の理解をあまりに超えていることは受けいれられない(安全弁)。地道に歩まなければ。それが自力で動けず覚えてもいない意味。
 

 したがって、彼のもたらした知識・叡智は、能力というより、その躯を通してあらわされた「創造の諸力」と見るといいだろう。
 そしてリーディングもそう言っている。知識相応に利己的な意識がないなら、没我状態になる必要はない。なったのならそうだった。
 

 そういうお試しイベントがいくつかあった。石油採掘とかがそれ。アブラは簡単に拭えない汚れ。口先だけの怠慢。アラブの様式。

 豊かさの原質(現質)を何に見るのだろう。それは自分の行いに不相応で、いずれ尽き果てるものか。ケイシーはその時そう見た。
 


 
 

カテゴリー


   
●●●紫(0冊) 希少情報 次元移動把握
●●藍(5冊) 極性統合 地球圏外
●青(7冊) 精神法則の理解と実践 地球外周
◎緑(3冊) 多次元現出 宇宙接触 転生
○黄(3冊) 多次元概観 精霊 地上近接
・橙(0冊) 二元性 自己実現 量子 運・気
赤(0冊) 自己の確立 絶対化(一元的) 物理的成功
合計(18冊)  


 ※上下巻などは1冊としてカウント。翻訳者の分布と若干符合しているようでもある。
 
 
 

翻訳者


 
 
 今村 光一 4冊
 林 陽   7冊
 光田 秀  3冊
 
 以下一冊ずつ。
 
 木下 真理子
 井本 さと子
 岡本 翔子
 梶野 修平
 中島 達弘
 
※男性は光、その量が凄いのは星のフラッシュに関係があるだろう。
 女性は子ども達。本(ホン)に素直で、つまりミコ(children)。
 

 ある時期、日本に子のつく女子が多く誕生したのには理由がある。
 神道≒God, LORD. 八百万は道具(goods means gods)、眷属=しもべ(サーバント)。
 その主が万軍の主(the Almighty)。八百万禁軍(My army)に統一し配剤する(and I am thy armor≒amour、それが愛)。
 
 

本の紹介・引用



 
●●私は前世の秘密を知った―エドガー・ケイシー転生の証明 – 1993/7 ノエル・ラングレイ (著), ヒュー・リン・ケイシー (著), 今村 光一 (訳)

コメント:転生の証明どころか極めて素晴らしいカルマに関する分析の記述。荒くなる箇所もあるが、補って余りある。以下引用。

(19p)ケイシーは全ての人間には一つの共通のものがあるとしていた。それは利己的な心を捨て、自分より不幸な人を助ける気になる時にだけ、その人の可能性はフルに開花するという共通性であった。
(21p)ケイシーは本人ないしは本人に対して責任を持つ立場にいる人間の依頼でなければ、リーディングは決して行わなかったということである。まだ自己催眠に入った中でケイシーは、進行役の質問に対してだけ答えるのであり、それ以外の者が割ってはいると彼は沈黙するか、もしくは「今日はこれで終わりだ」と手厳しく答えるかだった。
(49p)「カルマとは人がそうすべきだと知りながら、そうはしなかったという行動との落差といったものである。もし許されたいと思うなら、他人を許せ。それがカルマに適合する道である」
(79p)「忍耐としっかりした心構えを持て。音楽や親切さや優しい言葉や他人を賞賛する態度で他人に喜びを与えよ。それが完全な心、完全な霊魂、完全な肉体をつくるもとになるのを知れ」
(93p)「いま彼があなたを扱っているのと同じ扱い方で、あなたはペルシアの前世で彼を扱ったのだ。他人にしたことは自分に返ってくる」
(137p)ある母親が「母親はどのようにしたらそういう子供の発達を上手に導けるのでしょうか?」という質問をした時、ケイシーは次のように答えている。
 「“導く”なんてことより“適合してやる”ことのほうが大切です。親は忍耐を持って対することが大切で、そうすると子供も親に対しもっと忍耐強くなります」
(149p)「ある者があなたより才能や学習の点でずっと劣っていたとしても、彼はあなたと同じ権利を持っているのだ。神は人の才能や外見のよさを評価したりはしない。神は人の意図、目的、願望を評価の物指しにするのであり、それを忘れないように。」
(150p)「それ以前は実体はアトランティスにいたが、それはアトランティス大陸の二度目の崩壊の直前(紀元前2万8000年頃)の時期だった。
 実体は「悪魔の子」たちの一人で、彼らは聖なる力を利己的な欲望を満たすために誤用した人々で、彼らには利己的願望に走ったことがつまづきとなったのだった。
 最初に学ぶべきことは自分の理想、自分の霊的、精神的、物質的な姿について知ることである。それから自分を自己の良心に照らして恥じないように適合させて行くことである。他人の眼に照らして恥じないようにではない。」
質問 この子には主な仕事として、どんな仕事を選ばせるべきでしょうか?
ケイシー 音楽の指揮者になるか、作曲家になるか、詩人になるかは彼自身が選択すべきことだ。ただ、このうちのどの分野でも、彼はただ成功するだけでなく、他人より抜きん出るだろう。
質問 これらの才能は全部開発されるべきでしょうか?
ケイシー 彼の才能は、全て開花されるだろう。もしそうでなければ、時機を失して枯れてしまう。
質問 この子の教育の上で、親のガイドになることが他にありますか?
ケイシー 両親自身が神に喜ばれるように努力すること。大事であるべきことを大事にし、世間に汚されないようにしなさい。
(279p)「人生の体験とは、運命が形に現れたものだというのは事実である。しかし、一つの実体の心はものを造っていくものである。そこで実体が自分は創造的ことをなすようにしようと決心すると、実体はカルマと恩寵の間に働く法の支配を受けられるようになる。そして因果応報の法則、つまりカルマの法則の支配から脱し、むしろ恩寵の中でより高い役割に向うようになれるのである」
「カルマの法則についてしっかり知っておくべきことは、この法則は人間の始まりの時、人間が地上の生きた霊魂になる時につくられたこと、それ以来ずっと続いているということだ。しかし、恩寵の法則のことも忘れてはならない。これは恵みや忍耐の法則でもあり、それに特有な役割を持っている。特に人が自分は神の心が現実化される通い道になりたいと願う時にはそうである」
(245p)「言葉は自由だといっても、他人を悪くいう自由までは許されていない。その自由は、建設的な目的のためにつかうべき自由である」
 
 

●●エドガー・ケイシーのキリストの秘密 – 1997/5 リチャード・ヘンリー ドラモンド (著),‎ 光田 秀 (翻訳)

コメント:後半はキリストの人生解説だが、前半の哲学的部分が素晴らしい。毎ページごとに光る言葉ばかりが並ぶ。以下引用。

(23p)宇宙飛行士のエドガー・ミッチェルは、……伝えられるところによると、彼は次のような経験をした。「自分がまったく無価値でありながら、同時に高度に意義深い存在であるという感覚。そして宇宙はある壮大なパターンによって統御されているという事実と、そのパターンの神性を直観した。それはいってみれば、地球の危機的状況を感得し、人類を深い苦悩に導いてきた集団的狂気をはっきりと認識したのである……。なによりも、私はわれわれの文化を根本的に変えなければならないと感じた。人間には本来、直観力と霊感が溢れるほどに備わっていながら、それに蓋をしたままでいた。西洋社会は、この力を無視するように我々を教育してきたが、人類を存続させるには、我々はこの力を用いなければならない……」
(68p)「蒔いたものを刈り取る」という法則は、東洋ではカルマの法則と呼ばれているが、この法則の上に立ってこの法則を支配するのが恩寵の法則である。
「試みようとすることだけでも、それは義の行為として数えられる」(1968-5)
(85p)「されば目覚めよ。自分一人では決っして重荷を担うことはできないのだ。道であり、真理であり、光である主を完全に信頼することによってのみ、子どもらを決っして置き去りにされず、救い主が生きていることを子供らに悟らせようと常に求めておられる父なる神を完全に信頼することによってのみ、重荷を担うことができるのだ」(2061-1、479-1)。
この物質領域にあろうとなかろうと、そこでの我々の体験は「訓練の期間であり、その期間に実体は手元にあるものを活用するのだ。実体がどこまで達成できるかは、今ある機会をいかに用いるかにかかってくる」(2283-1)。
(87p)「人生の目的は自分の欲望や、利己的な願望を充足させることではない。そうではなく、その実体が、魂が、自己の意識を見い出す地球をより良い所にすることである」(4047-2)。あるいは、この目的を人間関係という観点で表現するなら、「各々の魂が地上に現れる目的は、他人との関係において、創造の諸力、すなわち神がより大きく顕現できるような経路となることである」(1206-3)
「……主は汝の欠点や、汝の美点も含めて、汝を必要としておられる……」(5064-1)
我々がこの物質界に入るのは、自己に耽るためではなく、「あなたが生きたがゆえに世の中が美しくなり、より良い所になるためである」(5392-1)。また「あなたが他人への光となるためである」(641-6)
(89p)「この実体はもはや因果律、すなわちカルマの法の下にはない。むしろ恩寵によってこの実体は主の内に定められたより高い召命へと進むことができる」(2800-2)。リーディングによれば、このようなより高い召命にあずかる機会は、どのような実体であろうとも「創造的影響力、もしくは創造の力に属することを成そうとするならば」与えられるということである。
(91p)「その実体がどこまで達成できるかは、今、目の前にある機会をどのように用いるかにかかっている」(2283-1)。
(93p)「……どのような状況にあろうとも、それを損失と見なしてはならぬ。むしろ我々が自分の意志を神の御意志と一つものにするなら、神は我々が耐え切れないようなもの、理解できないものによって我々が試みに遭うことを決して許し給わないということを思い出し、それらの状況を高みへ至るための踏み石となすがよい」(900-44)
「機会は常にある!機会は決して取り上げられることはない」(333-6)
「大いなることを達成する者は、何か大きな事を達成しようともくろむ者ではない。むしろ、日々に与えられる機会と特権を正しく用いたものがそうである! この実体に示された道によってそのような機会を用いるにつれて、より大いなる道が開かれるのだ」(1152-9)
(97p)「精神的な状態や物質的な状態について、この者が態度を決める時、次のことを念頭において直面しなくてはならない。それとは、すなわち全智の摂理があるということ、また自己の内で理想を保つなら、主があらゆるものを益に導き給うという知識と相俟(あいま)って、日々に生じる状態をこの者が対処することを得せしめる力と慰めと理解が与えられるということである。
 このような精神的態度を取ることによって、そのような能力が自分の内で育つことが分かるだろう。なぜなら、ステップは日々に踏み出すべきものであり、「一日の労苦は一日で足れり」という聖約は恩寵であり、不屈の精神であり、理解であり、この聖約によって精神は怖れを寄せつけないかのバランスを保つことができるのだから。むしろ主は正しい時に正しい行動を自己の内に教え給うということを知りつつ、そのような精神状態や物質的状態が来るにまかせるがよい。(5678-1)」
(129p)神が天地を創造された目的は、「神が仲間を欲せられ、自己を表現したいと欲せられた」(5749-14)からであり、また魂達が「父なる仲間になること(1567-2)、「神との共同創造者となる」(2794-3)ことでもあった。「神は、神と一つものになり得る個々の魂が、それを達成したり、そのことを経験できるようにするために宇宙を存在せしめたのである。主なる汝の神はいかなる魂も滅びるのを欲し給わない、と聖書にもあるではないか。主はいかなる試みにも逃れる手段を、道を備えて下さるのだ」(1347-1……)。「神は、ご自分と一つものとなるために、その被造物たる人間に意志を与え給もうたのだ…」(900-20)
(168p)「肉体の中のあらゆる形態の病を破壊するかのバイブレーション・生命・健康を人は霊体から放射することが可能である」…(1010-17、2067-7)
(204p)「この実体は、風、嵐、自然の元素(エレメント)、雷、稲光さえもが主の声に従うのを見た……」(5276-1)
(210p)「物質は、まず霊的次元で生まれなければならない。そしてそれが精神的な導きにしたがって成長するのだ……」(1743-1)
(242p)「あなたは自分が放った一言一句に、自分の経験の中で出会わなくてはならない」とすら言われる(688-2)
(243p)「人は、自分の敵と思う人の中に、あるいは自分の嫌いな人、あるいはその人のやり方が嫌いだと思う人の中に、自分の崇拝する天父の姿を見ることができないうちは、その人はまだ本当の真理の道を知っていない」(1265-2)
 

 ・最後の文章の意味は、そこによく考えるべき課題(それが何かは当人達の状況による)が提示されているという意味であって、嫌な人でもそれを演じてくれているから、その人に感謝せよとかいうことでは勿論ない。そこまでの器(霊的配慮)が普通の人にないのは当然のこと。 
 
 

●●エドガー・ケイシーの超意識への挑戦 – 1987/2 ヒュー・リン ケイシー (著), 林 陽 (翻訳)

コメント:ケイシーの息子ヒュー・リンがかつてファラオだったとき、ケイシーが神官だったという。以下引用。

(85p)「情報は実践的であるばかりか依頼人の願望にも一致していなければならないのである。こうした情報を自分ばかりか他の人のためにも活用しようとするバランスのとれた願いが、まず初めにこなくてはならない。」
(129p)万人が物質的法則ばかりか霊的法則のもとにあって平等である。
(133p)「血の一滴から患者の全身の状態を診断できる時代にはまだ至っていない」
(192p)問:「私は父と二人の伯父を、死んだときには白髪だったのに何故若者として見たのでしょうか。」
答:「何故ならば、誰もがこれは体験することだが、死とは誕生だからである。そして成長しつつある人々は、その成長の段階の姿で見られるのである。」
 
 

●●エドガー・ケイシー前世の記憶―眠れる予言者 – 1992/2 ジェス・スターン (著), 林 陽 (翻訳)

コメント:著者がケイシー財団を訪れた時(いずれこの本を書く人物なので)丁重にもてなすようにと、ケイシーリーディングで指摘されていたという。ケイシーの紹介がよくまとまっている。以下引用。

(75p)ある夢の中で、彼は祈りのために天のチャペルに昇っていった。天の管理人がそこにいて、きれいに包装され色々な人への宛名が書かれた小包でぎゅうぎゅう詰めになっている部屋を見せてくれた。小包は宛先に届かなかったのだ。「これらは人びとが祈り求めた贈物なのです。それなのに、この贈物が届くまで、彼らは信仰を保てなかったのです」と天の番人は悲し気な顔をしていった。
この夢で見た贈物とは、その所有者があまり頼ることのない隠れた才能のことです。ケイシーは、これを自分の仕事を続けるようにとのメッセージであると理解した。
(78p)「人間誰もが、自分では想像もつかないほどの大きな力をもっている。だが、その力を開発するには、それに値するだけの長い間、自分を離れなければならないのである」
(81p)「全ての癒やしは、われわれが奇蹟と呼ぶものを引き起こす外の力に加わった、この内なる力から出てくる結果である。奇蹟とは、実際には、宇宙法則の完全なる理解に過ぎない。その理解は、誰が自分を遣わしたのかについて人びとに教えるために、イエスが遣ったものである」
(102p)この石の活動は太陽光線から得られた。そのプリズムあるいはルビー・グラスを通して集められた光の力は、今の電波による遠隔操作に似た様々な送信手段と直結する装置に作用したのである。
 ファイヤー・ストーンは、スライドできる頂上部を備えたドーム型の建造物の中に設置されていた。その強力な光線は、殺人光線としても建設的力の光線としても、どこにでも浸透させることができた。光線の形をとって生じるその力は目に見えないものだったが、気体で浮揚する航空機や地上すれすれを走る遊覧船、水面や水中を走る船などの原動力となっている石そのものに作用したのである」
(139p)「魂の心は、われわれの行うことと好むこと、欲することと拒むことの中に現われ出ている」
(161p)「あなたは神に信頼を置きなさい。あなた自身の心の力にではなく、物質世界における色々な人間関係の力にでもない、神の力に信頼を置くことである。」
 
 

●●エドガー・ケイシー 人類の運命を読む – 1997/9 L.W. ロビンソン (著), 今村 光一 (翻訳)

コメント:創世やアトランティスに関するリーディングの記述が一番良くまとまっている。概要だが、類書で見ない宇宙霊という記述もある。以下引用。

(19p)ケイシーは、彼が問題の日の朝に呼んだ手紙の内容までも知っていた。
(20p)ケイシーのその後のリーディングに従ってコロンブス、オハイオと追跡が続いた。ケイシーはこの件について、「たとえ泥棒でも、私は自分のリーディングがこんなふうに利用されるのを好まない」と、述懐している。
(24p)医学の勉強をしたこともない彼が正確な医学用語で診断し、治療法を指示して、その指示に従うと病気が治るのであった。
(29p)ある時、彼は近所の一人の女性についてこの人の体からは何のオーラも出ていないといって心配したことがあった。……彼がそう心配してから数日後にこの人は死んだのであった。
(29p)また彼は、バスケット・ボールの選手に、その選手が次の試合で何ゴール入れられるかを予言、それが正確に的中したりするのだった。
(36p)ケイシーは、自分の心は二つの扉を開けるのに成功するのだと答えた。一つは依頼者自身の無意識的ないしは潜在意識的な心で、もう一つはいわゆる宇宙的な記録と呼ばれるものだという。
(38p)「……地球上のどんな潜在意識からも情報が得られるようになるし、以前に個々の人間が感じて残した印象からも情報は得られるようになる。これはちょうど私たちが鏡の前にあるものを鏡に写して見るようなもので、物体そのものを見るわけではないが、鏡に映ったものは見られるのだ」
(77p)(ケイシーのリーディングから)最初にあったのは精神(スピリット)であった。……これが「宇宙の力」であり「第一原因であった。
……「第二原因」は願望であった。自己を形に現わすとか創造するとか、ほかとのつながりをつくるとかいった願望がそれである。……つまり最初に考えが生まれた。そしてこれが最初の創造物であった。
(78p)光は必然的に自由な意志と理性を付与されていた。そうでなければ全体の所有物に止まっていて、全体の意志によって動かされるものでいなければならないからだ。……それは創造者と一体であり、その心も意図も創造者と同じくしているとはいえ、やはりそれとは独立した存在であり、自分が自分であることを自覚しているものなのだ。
(188p)「これらの人々の中には宇宙霊がいた。宇宙霊は建設期にはこの国にいたが、その活動はオグやオンからの破壊的な影響によってゆがめられた」
(212p)「宇宙霊は彼らが生活の基盤を築くのを助けた」
(218p)「宇宙霊はある場合は力を得、ある場合は力を失った。当時の特別な体験の中で仲間を助けるなどする者の仲では力を得、土地の原住民との接触と通じて物質的な利益を手に入れた者の中では力を失った」
(219p)「宇宙霊はこのようにいろいろなグループ、部族、国民の間に平和を生む役割をするものである」
(220p)「しかし、いまはまた勇敢な者となって空中、つまり空中を飛ぶ船の中に彼はいる。他の定住地から飛び立ったのだ……。そしてそんな体験の中で宇宙霊は得失相半ばすることを体験した。つまり彼は仲間ばかりでなく自分の家庭生活まで犠牲にしたり、自分より上位の者と対立したりする時期があったのである」
(226p)「人間は何でも力を問題にする。金の力、地位の力、富の力、この力、あの力…といった具合だ。しかし、これは神の道ではなかったし、今後も神の道ではありえない。もしリーダーの資格を本当に試すテストがあるとすれば、それは彼が人間の高い考えに奉仕し、人類全体に奉仕する道を選ぶかどうか、というテストであるべきた」
(278p)「人間の生きる目的は自分自身の心を完全な一つの「全体(the whole)と協調できる高さにまで高め進化させることにある。そしてそうなった段階では、同時に自己の独立した個体性も認識している状態にもいられる」
 
 

心霊科学名著シリーズ エドガー・ケイシー 地球卒業者「18人」の過去生—転生を超越した人たちのケーススタディー – 1997/8 バイオレット・シェリー (著), 林 陽 (翻訳)

コメント:王道。星間滞在、過去生、占星座相。進歩退歩など。以下引用。

「2500件に及ぶライフ・リーディング(過去生診断)の中から、地球での転生が不要であると指摘された僅か18件のみを徹底調査したものである」(232p)
「……自分の語ったこと、思ったことに直面するのを決して恐れないような方法で、創造的活動を招く力に自分を捧げよ。というのも、魂の誰もが自分の計ったその物差しでまた計り返されるからである。」(444-1)(110p)
「土星の影響力は、その人が安定した状態に留まるよう心の態度を表さなければならなくなる試験期間を作り出してきている。
 その同じ影響力の下で、権威者側からとがめられずに利己的動機のために行動する機会があったことがみられるが、その人は持ち前の気高い理想のためにそのテストに見事耐えた。魂にとってこれは大きな勝利である。」(150p)
「心的、肉体的な苦悶の中にあってさえ、その人は経験を自分の益になるように生かすことによって進歩を遂げてきた。その動機は利己的ではなく、行動は偏っておらず、思いも不安定ではなく、全てのことにわたって穏やかで控え目である。
 占星座相により来る衝動について見れば、このようになる。
 金星には、同胞に向けられる愛が見られる。同情的なそれではなく、相手が全体の一部として自分の発達を計れるよう、相手の中の能力を尊ぶという愛である。
……そして、どんなに落胆した時でも、魂がその火花であり一部である神が内に入り、そこに留まることを許す時には常に得られる、あの光がその人の元に降ったのである。」(197p)
「音楽の中に多くの慰めを見つけることによって、その人は心の力であれ、霊的力であれ、そこに作り出された距離を埋める"かけ橋"をたくさん見つけることができる。音楽の中で自分を同調させることによって、生まれつき自分に備わっている力に一番近いものを引き出すことができるのであり、その人にとっては音楽の旋律が、それが最も低いヴィブラートのものであれ、高く上がってゆくそれであれ、引き締まるような高和音のそれであれ、自分の求める経験の世界に機敏に同調させてくれる手段になっているのである。こうした才能を、今生においてもっと磨き高めてゆけばよいと思う。というのも、この人は今の経験から、天の聖歌隊に魂が同調している完璧な実例となるような方法の中で、その機敏さをさらに多く得てゆくことができるからである。」(199p)
「アルクトゥルスはこの宇宙の中心と呼べる星であり、魂はそこを通過する時に、この太陽系に戻ってくるか他の星系に移り住むかの選択が与えられるのである」(5749-14)(226p)
「ひたすら忍耐強く、辛抱し、優しく、柔和であれ。これが真理の御霊の賜物である。……これが人が物質界に生まれる目的である。あなた自身が理想としてきたものを選びなさい。」(文庫227p)
「あなたは必ずや内に答えを見出すであろう。このように応用すれば答はくる。応用するとはこの世を捨てるを意味しない。あなた方は世にありて世のものならずと主はいわれている。この世は実在の陰に過ぎないことを知り、この世的なことを置き、霊的なことを取るのである。」(文庫230p)
「あなたを愛する人を愛したからといって何の益があろうか。だが、涙と悲しみにくれている人に希望をもたらし、明るさをもたらし、喜びをもたらし、微笑みかけることがかの聖なる愛をあなたの魂の中に輝かすのである。微笑み、喜び、楽しくありなさい。」(文庫23p)
 
 

知恵の宝庫—エドガー・ケイシー名言集 – 2006/2  林 陽 (翻訳)

コメント:ケイシーリーディングをテーマ別に整理、抜粋してある。バランス良。出生時に天頂にある天体から霊魂は地球に出生するとのこと。
 
 

ミュージック・アズ・ザ・ブリッジ―エドガー・ケイシー、音楽の神秘を語る! – 1989/4 シャーリー・ラブ・ウィンストン (著), 林 陽 (翻訳)

コメント:音楽に関係するリーディング。今の時代は音楽は専ら娯楽としての役割が与えられ、進歩的な面では治療などがあるが、さらなる発展が望まれる。以下引用。

(73p)それ以前、われわれはこの人が、アダムが地球に出現する以前の時代のアトランティスにいたことが分かる。この人は「想念投射体(ソートプロジェクション)」の一人であって、肉体は両性を具有しながらも、笛やアシ笛にかけては見事な演奏家であった。
(105p)そこで、この全貌を分析するためには、その人は想念の持ち方と摂取する食物によって人の体にどんな性質上の違いが出てくるのかをまず研究するのがいい。というのも、肉体は物質的自然界から摂取するもので形成され、精神体の方は肉的精神、霊的精神の両方から吸収するもので形成されるからである。魂はその人の過去、現在、未来の全てである。
(116p)問7:「今生この子が地球に生まれた理由は」
答7:「どの魂もそうだが、神を讃えるという目的である。そこで、その子が目的を選べるような導きを通して、そのための機会を作ってあげなさい。」…(3621-1)
(118p)「あなたが今の人生でやり遂げたいと思っていることは、あなたがどんな精神を、どんな目的を、どんな希望を心を懐いているかにかかっているのである。……」(5164-1)
(121p)問2:「才能の全てを育成すべきなのでしょうか。」
答2:「才能の全ては育ってゆくか、それとも枯れしぼむかのいずれかである。」(3633-1)
(143p)「……そのように、あなた方も自分の約束を守る必要がある。まず自分自身との、そしてあなた方を愛し信頼する人たち、あなた方を憎む人たちとの約束をも守りなさい。人々のためではない。“義”である主のためである。」(3053-3)
(229p)「……われわれが述べたとおり、アトランティス人はきわめて高い文化を築きあげた人種であって、地上において非常に優れた活動をしていたのであるが、文明とか、進歩とかいうものが、何が原因でまたいかなる目的のものであるか、すべての生命や肉体を含めたかれらの所有物が誰に属するものであるかという、最も大切なことを忘れてしまったのである。……」(2794-1)
(236p)「転生は疑う余地のない事実である。
 かつてアトランティス人として肉体生活をした魂のグループが、今また生まれかわってきている。……彼らがアトランティス時代に地上のさまざまな事態を破壊に導くようなことをしたのだったら、今ふたたび諸国民や個人の生活に、その時と同様な変化を起こすかもしれないことに何の不思議があろうか。」(364-1)
「芸術的才能に恵まれている人々は特にどのような目的をもって生れてきたのか。それは人間一人一人が作ってきたところの根源的概念を表現することである。……」(364-10)
(237p)「美に対する好み、音楽や美術に対する好み、あるいは極端なものに対する好み、こうした方面における特徴がその人の性格を最も強く表わしている。どんな好みをもつかということは、この人が未来において達成しようとしている理想によってきまるのである。
 好みや性向が建設的、また創造的であることは本質的に霊的発達の高さを示すものである。……」(398-1)
「物質的な、空虚なものにかまけていて、最も大切なことを忘れないように絶えず注意しなさい。すなわち、あなた達を解放し、自由にしてくれるのは誰なのか、そして、あなた自身の生活構図のなかで、他の人々の助けとなろうとする深い内よりの声はどこからくるのか、ということを忘れてはいけない。仲間に話しかけているときは、相手の霊に活気をあたえて明るくすることができ、どんな課題を選ぼうともあなた達が語る事がらを、その人は実地に体験することになるのだということをよく憶えておきなさい…」
「……何事もすべて経験の一部なのであるが、事件がおこるときには必ず警告がある。できるだけ散歩をして自然に親しみなさい。そうすれば同胞をめざめさせるための仕事に心をはずませて戻ることができるだろう。現在、地球上で最も必要なものは何か。それについて人の子らは警告を受けつつあるのだ。大宇宙の法則に誠実でなかった人々、現在も誠実でない人々は、将来かならず起こるところの種々の苦しい体験をしなければならない」(5148-1)
(246p)「今までにも度々述べてきたことであるが、自動書記だの霊媒だのに関心をむけるより、むしろあなたの内なる声に耳を傾けなさい。ものを書くことによって、自己にそのあわっているものを表現するのならよろしいが、決して自分以外のものの力に手を委ねてはいけない。なぜなら、宇宙は、“神”はあなたの外に存在するのではなく、あなたの内に存在するからである。……」(1297-1)
 
 

エドガー・ケイシーのインナー・ビューティー革命 – 1992/5/1 ローレンス・M. ステインハート (著), 木下 真理子 (翻訳), 井本 さと子 (翻訳)

コメント:心身両面からのアプローチ。「地球は原因と結果を自然法則とする」というが、そうでないところはありえるのか。以下引用。

「あなたは偶然に生まれたのではない。なぜなら、地球は因果律の世界であるのだから。すなわち、地球は原因と結果を自然法則とする。各々の魂がこの世に生まれてくるのは、教訓や真理を人から学ぶためであり、また他の人にも教訓や真理を与え、彼らが地上に入ってきた目的をよりよく知らしめるようにするためである」(3645-1)(235p)
「目的のために、理想のために喜んで命を与え、自己を与えよ。…」(413-11)(260p)
「最大最高の愛を実践せよ。所有してはいけない。愛とは存在そのものである。真実の愛には所有などありえないのだ」(1821-1)(260p)
「他を祝福する経路になるがよい。されば天界の美があなた自身のものになるだろう。美のための美。肉体的な感情としての愛ではなく、人間の内における主のみ(御)業を示すものを愛するがよい」(1189-1)(260p)
 
 

エドガー・ケイシー性と人間 セックス・ライフ革命! 上巻下巻 – 1987/12/10 ハーバート・B. パーヤー (著),‎今村 光一 (翻訳)

コメント:豊富にリーディングが引用される。特に下巻末尾のリーディング集(5749-14)が良い。ある行為が聖となるか否かは、その者の意図によるという。以下引用。

(上巻169p)かくしてあなたは願望を霊化できる。その願望が地球上における体験の中でそれが安らぎをもたらすものか、活動をもたらすか、必要を生み出すものかにかかわらずだ。願望の霊化とは何なのか?日々、接触する全ての人々に対する祝福のための通路(チャンネル)として、主があなたを利用してくれるようにと願え。あなたがすみずみまで浄められるために必要なものなら何でもあなたの体験の中にやって来るようにと願え。なぜならばあなたの会話、考え、瞑想の中で霊魂が輝き、霊魂が真実と生命の精神が日々に接触してくるような世界にいる時、あなたは本当に地球上における願望を霊化する(262-65)
(下巻79p)人間はパンだけで生きる者ではない。人間は物質的な世界での欲望を満足させることだけで生きる者ではない。なぜならば、人間はこの世のためだけの存在としてつくられているものではないからである。
(下巻91p)全てのものは主に対しては聖なるものである。彼が人間に欲求あるいは肉体的な願望として与えたものだからである。しかし、これらのものは神の栄光のために活用されるべきであって、単なる利己的目的のためにだけ使われるべきものではない。……その成功は神の栄光に対する成功とするようにせよ。欲求、願望を満たし名声、財産を得ることが成功と思わないようにせよ。名声や財産はあなたが彼の道を探し求めることの結果でなければならないと知れ。そうすれば、その道は明るく輝き出されることになるだろう。(3234-1、女、24歳)
(下巻136p)意志が一番大きな要素である。なぜならば、意志は他の全ての要素に打ち克つものだからだ。もし、その意志がパターンと一つになってさえするならば。おわかりか?遺伝や環境やその他同じようなもろもろも、意志を超えるものであることはない。…(5749-14)
(下巻138p)意志の適用に当っては、実体の体験の中の内的なものを重要視するようにせよ。高慢になることなくへり下れ。世俗的に賢くならず、霊的に賢くなれ。そして霊的な心を持つようにし、与えられたレッスンを実体の精神的な力のバランスの中での経験とするようにし、そういう経験から霊的な得を得るようにせよ。現世の実体の体験の中に輝ける影響力となるような仕方で、むち打ちを受けるといったような心構えで。(1912-1 男、18歳)
(下巻152p)恵み深き気持ちを持て。きつい言葉に傷つくことなかれ。なぜならば、あなたが傷つくということは彼が傷つくことである!それに耐えよ、そしてあなたの同胞たちに対する時は彼とともに……。(262-83)
(下巻160p)質問(7)…他の星座系には、太陽系のシステム全体のサイクルを終えてからでないと行けないのですか?
解答(7)太陽系を終えることが必要である。
(下巻161p)質問(9)太陽系でのサイクルは、地球上で終えられねばならないものですか、それとも他の星で完成されることもできるのですか、それともそれぞれの星にはそれ自身のサイクルがあって、個々にサイクルが完成されなければならないものなのですか?
解答(9)地球上で始まったサイクルは、地球上で完成されなければならない。地球がその一部である太陽系も全体の一部に過ぎない。地球の周囲の多くの星の中でも示されているように、これらは一つのものであり、同じものである――それらの星は互いに関連を持っている。完成されるべきは全星座系のサイクルである。おわかりか? 5749-14
 
 

エドガー・ケイシー文庫013 家庭と結婚〈上〉〈下〉 – 2004/4 ウィリアム・A. マックギャレイ (著),‎グラディス・T. マックギャレイ (著),‎ 今村 光一 (翻訳)

コメント:マックギャレイ夫妻の体験を元にした考察の合間に、リーディングが豊富に引用される。以下引用。

(上巻70p)またもしあなたがこの才能を保持していきたいと思うなら、その能力を他人にどんどん与えるようにしなさい。なぜならば、あなたは本当に自分のものになっているものを失くすことは決してあり得ないものだし、逆に他人のものは自分で保ち続けることはできないものであるから。これは霊的なもの、精神的なもの、物質的なものであっても話は同じである。なぜならば法則は一つだから。
(上巻75p)「あなたは全能者、創造の力の子であり、サタンでさえある者の子でもある。どちらの側にあなたは立つか?それを決められる者はあなたのみである。」(4083-1)
(上巻249p)また、それぞれの者がいかにキブ・アンド・テークすべきかということに関していえば、――ギブ・アンド・ギブとせよ。そうすることでその家庭に住むそれぞれの者の生の中に、道徳的、精神的、物質的なものに顕現されたものが示されるようになるだろう
(上巻249p)愛とは自己の中のものを与え尽すことである。
(下巻176p)「カルマとはそうすべきだと知っていることの通りに生きることをしないということを意味している。もし、あなたが許されたいと思うなら他人のことも許せ。カルマに対処するための仕方とはそういうことである。」(2271-1)
(下巻181p)つねに自分がそのように自分に対してして欲しいと思うような仕方で行動せよ。他の者がどう行動してもそれは問題はでない。自分がして欲しいと思うように行動せよ。そうすればずっと太古から約束されてきた安らぎが本当にあなた自身のものになる。(1950-1)
(下巻192p)毎日、毎時間を、あなたがあなたの創造主に対して恥じ入ることのないように生きよ。(531-1)
(下巻253-254p)あなたがもし生命を得たいと思うなら、あなたはそれを与えなければならない!法則は霊的な意味においてそうであると同じように、精神的な意味においてもそうなのだ。なぜならば、心とはつくる者であるからだ。そしてあなたがもし生命を得たいと思うなら、あなたはそれを与えなければならない。あなたがもし愛を得たいと思うなら、あなたは自分自身を愛されるべき者にしなければならない。あなたが友を得たいと思うなら、あなたは自分自身を友情を持つ者にしなければならない。もしあなたが安らぎと調和を欲するなら、自己を忘れ、あなたと人との関係において調和と安らぎをつくるのに役立つ者にならなければならない。
 エゴとは、自己のとりこになっていることである。それゆえに自分の価値、自分の場、自分の自由が失くなってしまうと感ずるものである。しかし、自己の中において自由を得ようと思うならば、それを与えよ。自己の中において安らぎを得たいと思うなら、それをつくれ――それを与えよ!
 いまいったことは不変の法則である!
 そしてまた、個々の実体が行い、それを実行し、そういうことに関する何かを為す時にはその視野を広くし、その意図をより価値あるものにし、その願望をより聖なるものにするようなものがその生の中に生まれてくる。…(1650-1)
 
 

エドガー・ケイシーの精神革命―ケイシーからのメッセージ – 1991/1/1  ヒュー・リン・ケイシー (編), 梶野 修平 (訳)‎

(31p)私たちの傍らには常に目に見えぬ聴衆がついてきて、私どもの行動に、……いやそれどころか、考えることにさえも、目を注いでいるのです(参考:通常意識のケイシーによる文章)。
(80p)ある方向に向かって祈りながら、それとは別の生き方をしてはならぬ!言行を一致させ、不とう不屈であれ。(3976-20)
(86p)要するにあなた方は、主がこの地上でくじけずに送られたような生活を送り、生命と喜びと平和を周囲に放つことができるのである!そしてそれこそが恐怖を追い払うのだ――あなた方が他人にしてほしいことを他人にしてあげ、他人にそうあってほしい者に自らがなり、他人に望みたい生き方を自ら送ることによって。……(3976-27)
(90p)とにかく、それは自分自身から始めなくてはならない、――主があなた方に背を向け給うた日も時刻も識らずにいることなどということがないようにである。3976-25
(193p)あなた方は自分がまくものを刈り取るのである。一見、自分がまきもしないものを刈り取るような経験も珍しくはないが、これはほかならぬ当人に関係した目的もしくは理想の分析・検討にあたって、その実体もしくは人間の自己洞察力が足りないだけのことである。(2528-3)
 
 

転生の秘密―超心理学が解明する (エドガー・ケイシー〈秘密〉シリーズ (1)) – 1985/3 ジナ・サーミナラ, 多賀 瑛 (翻訳)

コメント:1950初版の翻訳。極めて示唆に富む豊富なカルマ作用事例集。かなり多くの本で参照される。
ケイシーリーディングをもとにして、超心理学者が輪廻の仕組みを分析。正誤・賞罰・道徳観。
 
 

賢者たちのメッセージ – 2010/5/6 光田 秀 (著, 編集)

コメント:対談集。238p~239pの「巻末付録 エドガー・ケイシーが残した珠玉の言葉」が極めて素晴らしい。以下はその引用。

「15日 励ましたり、愉快にする言葉を誰にもかけなかったという日がないようにせよ。(1754-1)」
「22日 明日を思い煩うことも、人が何をするのか思い煩うことも不要である。あなたは、自分自身で行ったことに対してのみ責任と誉れがあるのであって、他人のことを気にしたところで何の足しにもならない。(3213-1)」
「24日 あなたがどのような状況にあろうと、それは今のあなたにとって最も望ましい状況であることを忘れてはならない。(369-16)」
「28日 今、理解できないことがあるからといって、それで心を疲れさせてはいけない。いつか、あなたにも理解できる日が来るのだから。そのことを信じよ。(5369-2)」
「29日 失望に居座られてはいけない。そのたびに立ち上がる人を、神は愛し支えてくださる。(3440-2)」
 
 

「神々の指紋」の謎はすでに解明されていた―エジプト超古代「紀元前一万年前」の驚異の文明がここにある – 1997/2 マーク レーナー (著), 林 陽 (翻訳)

コメント:古代エジプト文明についてのリーディングを軸とした本。美しの宮、犠牲の宮など。以下引用。

(46p)「犠牲の宮で人々がどのような体験をしたかと言うと、腫瘍やコブ、イボなどが体にできた時に入院する今の病院での作業によく似ていた。
 今の姿、頭だけが馬で体は人間といったような姿にまでこの症状が及んでいたのである。物質に支配されてしまうほどに霊を物質の中に押し出した結果、様々な状態が体に現れ出していた。」(281-44)」
「このような付属物は、ライオンと人と鳥の翼との合体したスフィンクスの形で示されている。これらは人間が今の体形を作り出すまでの過程で通ってきたこうした投射物を表わしたものである。」
(69p)「犠牲宮、そこでは肉欲を犠牲に捧げることによって、宮での奉仕によって自分を変えることによって、獣的表現から体を洗い流すことが行われていたのだ。」(275-33)
(167p)神官自身でさえ、自分のしようとしていることが霊的進歩を扱う事であることを十分理解してはいなかったのである。ラータがなるべく多くの人についてそのプロセスを早めようとしたのは、この為であった。
 この中で、神官自身も自分を新生させ、いわば体の中で時を遡ったのである。部分的にはそう見えても、このようなことは霊的進化の法則全体とは一致するものではなかった。」(2390-7)
(168p)「様々な施設で神官と関係していた人々の多くが、神官自身の法則の曲解によって誘惑されたのである。進化の法則をごまかそうとの試みがなされた。こうした活動は環境を大きく改めるのを助けた一方、心理面では、物質的欲求を遂げるために、調和のとれた心の持ち方をせずに霊的法則を応用する結果を招いたのである。」(2823-3)
(199p)問九:「もしピラミッドの中にハルマゲドンのことが予言されていましたら、それについて、またその始まりと終わりの年代を述べて下さい。」
答九:「そこに残されているものの中には見られない。それは地球に戻ろうとする者たちと、地球から去ろうとする者たちとの間でなされる空中での戦いの1000年となろう。」
 
 

宝石の神秘力―七人のサイキックによる宝石の驚異的パワーの解明 – 1989/2 林 陽 (著)

コメント:宝石の作用などが書かれている。
 
 

シンボロジー―ケイシーが解く象徴と自己 – 1987/10 バイオレット・シェリー (著),‎岡本 翔子 (翻訳),‎中島 達弘 (翻訳)

コメント:抽象的な内容。リーディングが示した内容として、「五芒星は、人間が五感を通じて経験することを表わし、六芒星は愛を、七芒星は霊的な完成、八芒星は到達を示している。」(121p)としている。
 
 

神の探求〈1〉 – 2002/11 AREスタディグループ (編集), エドガー・ケイシー(原著), 光田 秀 (翻訳)
 ○神の探求〈2〉– 2008/12 AREスタディグループ

コメント:聖書を多く引用したキリスト教色強めの説法本。「~しなければなりません」的なフレーズが多い。
まえがきにケイシーが遺した書(の翻訳)とありつつ、本文で「…とケイシーは言いました」とあるように、全体に脈絡ない。